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教育に関心を持つ日本一周ヒッチハイカーが儚き世を刹那的に楽しみ、明日も最高に立ち向かうための考えを発信していきます。

「何のために勉強するの?」に対する本質的な答え。

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こんにちは。

子供の勉強嫌いって、年齢が上がっていくにつれ増えてしまうようですね。そんなこともあって、親を困らす子供の質問ランキングで常に上位に君臨するのが、

「何で勉強するの?」

っていう質問。

うーん、これに答えるのは難しいですよね。現代人にとって、勉強は気付いたらしていたもの、であって何か特別な理由があって勉強を始めたわけじゃないですから。いわば、日常の歯磨きと同じように、自分の意思が介入することなく、無意識に慣習になってしまっていることの1つです。

そんなこともあって、そもそも「なぜ勉強するのか」を考えたことが無いという方は多いのではないでしょうか。しかし、子供に質問されたときに、答えを濁したり、ごまかしたりするような態度をとれば、子供はそれを見破り、勉強する目的を失ってしまいます。

 

けど逆に考えてみると、この質問をする子供は、

勉強する意味を探っている状態である

と考えることが出来ます。これまで無意識に行っていたことに、疑問を抱き、意識的に「勉強」を捉え直そうとしている状態です。つまり、教育者にとっては、絶好のチャンス!と言えます。

子供が納得するような勉強の意味を伝えれば、

「うおー、勉強ってそんな意味があったんだ!よしもっとやってみよう!」

 と勉強に対する価値を見出して、自ら進んで勉強に励むようになるかもしれません。

 

 その子供が気付いた時に一緒に答えを探っていけるように、まず我々教育者が、勉強の本質を押さえておく必要があります。

・勉強とはそもそも何なのか

・何のために勉強するのか

について、根本的に理解していなければなりません。

子供に見えていない勉強の本質に、スポットライトを照らしてやることが出来れば、子供の中でパラダイムシフトが起き、やる気スイッチをオンにすることが出来るかもしれません。

それでは、勉強の本質について考えていきましょう。

 

 そもそも何のために学ぶ?

 さて、そもそも私たちは何のために学ぶのでしょうか?

・良い高校や大学に進学するため?

・良い成績を残すため?

・勉強はしなきゃいけないものだから?

どれも正しいのかもしれませんが、いまいち腑に落ちないですね。いったん、日常から離れて考えてみましょう。

皆さんご存知の通り、今の日本は学歴社会であるため、勉強と考えるとついつい受験を連想してしまいがちです。

けど歴史的に見れば、進学が主流になり、2人に1人が大学に行く高学歴社会になったのは、つい最近のことです。学歴社会が始まる1960年以前は、勉強における見方というのは全く別物でした。勉強の目的は、成績のためや、進学のためではなかったはずです。

もっと遡ってみれば、江戸時代の寺子屋なんかは、生きていくために必要な実用知識を学ぶ場所であったし、そもそも教育機関が誕生する前の時代の人達は、日常の生活が学びの場で、日々の生活から知恵を身に着けていたでしょう。

さらに時代をさかのぼってみてはどうでしょう。

20万年前、われわれの祖先である、ホモサピエンスが誕生した時、「学び」にはどんな意味があったでしょうか?

 

実は、いつの時代も「学び」の本質は変わっていません。

 

学びの本質とは、

生きる力をつけること

です。

私たち人間は、動物である以上、ライオンやトラやゾウと同じように、生存本能が備わっています。生まれたら死ぬまで「生きる」ことを全うするように、遺伝子にインプットされています。

それゆえ、ヒトは生き抜くために学んで賢くなります。賢くなって、狩猟の方法を学んだり、実用スキルを身に着けたり、食べていくためにお金を稼ぐ力をつけようとします。

だから、基本的に学校ではその時代を生き抜くための教育が行われます。例えば、2020年からの新学習指導要領では、小学校で英語とプログラミング学習が必修化されますね。これは、グローバル化やAI、IoTなどの進展と発展を見込んで、活躍する人材、すなわち生き抜いていける人材を育成するためです。

 

狩猟採集時代に、机で国語を勉強しても全く意味がありません。シカやイノシシなどの動物をいかに仕留めるかを学んでいたはずです。同様に、クマやシカを狩って生計を立てるマタギを除いては、今日に狩猟のスキルは必要ありません。

その時代に応じて、生きる力は常に変わります。

そして私たちは子供も含め、生きる力を身に着けるために、学んでいるのです。

 

 子供は勉強しなくても死なないことを知っている

 さて、勉強の本来の目的は、生きる力をつけることですが、今の日本では、国から最低限の生活を営む権利が保障されてるため、どんなに貧しい家庭でも、ご飯が食べれなくて飢え死ぬなんてことはほぼありません。勉強をしなくても死ぬことがないのです。

歴史的に見ると、そんな豊かな時代でもあり、

「学ぶこと=生き抜くこと」が成立していない

というのが、今の子供たちの勉強に意義を見出せない原因です

戦禍に巻き込まれてるわけでもなく、毎日の食料に飢えてるわけでもなく、学ばないと、直接いのちに関わるなんてことはないですから。

 

「人間」にとっての学びの本質

「学ぶこと=生き抜くこと」という方程式が成り立たなくなったことは、それだけ日本が豊かになったということですが、同時にこれは、

「動物」としてではなく、「人間」として学べる時代になった

ことを意味します。

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マズローの5段階欲求でいう、低次の欲求(生理・安全・社会欲求)が満たされたために、人間特有の高次の欲求(尊厳・自己実現欲求)を満たすための手段として、学びが行われるということです。

 

 

すなわち、今の時代における、学びの究極の姿とは、

自分と他人を幸せにするための手段

ということになります。

 

例えば、

「こんな人間になりたい!」

「こんな仕事がしたい!」

「こんな風に社会貢献したい!」

っていう気持ちありますよね。気持ちの大小はあるものの、どんな人にも必ずあると思います。

もちろん子供にもあります。うまく言葉にできないけど、「この兄ちゃんかっこいい!」とか、「こんな面白いお父さんみたいな大人になりたい!」とか、「Youtuberになって楽しい動画で笑わせたい!」といった想いを持っているはずです。

 

もちろん、以前から学びを自己実現の手段とする人はいました。好きなことで生きていくために学んでいた人は、一定数いたはずです。ただ、時代が豊かになり、これからはそんな考え方が大衆化していき、生活費のために仕事をするのではなく、自分の尊厳や自己実現のために仕事をしていくことが主流になっていきます。ベーシックインカムが導入されれば、この流れはさらに加速していくでしょう。

 

今この時代の日本は、こんな自分の想いを叶えて、自分も他人もハッピーになるために「学ぶ」ことが出来るんです。

今はそんな過渡期であることを認識しましょう。

 

子供が疑問に思ったタイミングを大事にすること

今回は、学びの本質について人間の欲求の側面から見てきました。勉強への見方は変わったでしょうか?今日のことを子供に伝える前に1つ気を付けていただきたいことが、

子供と勉強の意味を一緒に考えるタイミング

です。

ひなが内側からつつこうとしていないのに、親鳥が先につついて殻を破ってしまってはひなが生まれることが出来ないように、子供が勉強の意味を知ろうとするタイミングを見極めることがとても大切です。その時に、子供の勉強観はガラッと変わります。同時に、

答えを伝えるのではなく、一緒に探っていくスタンス

を取ることが効果的です。

皆さんも経験があるとは思いますが、自分で見つけた答えというのは、自信につながり、深い納得感をもって行動に移すことが出来るようになります。

 

学びの意味を捉えなおして、前向きに生きていけるといいですね。

最後まで読んで頂きありがとうございました!