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教育に関心を持つ日本一周ヒッチハイカーが儚き世を刹那的に楽しみ、明日も最高に立ち向かうための考えを発信していきます。

【教育実習】第一印象が最悪な状態から、生徒の心に自分の想いが届くまでの軌跡

3週間、高校への教育実習が終わった。

上手くいったことはほんの一握りで、出来ないことが大半だった。

 

でも、そんな課題だらけの自分に直面したとき、

「やべー」って思うと同時に、

 

「うおおおおお、学校ってすげえ。ここで、まだまだ自分はでっかくなれる!」

とずっと興奮しっぱなしだった!

 

そんなうまくいかないことの方が多い教育実習だったけど、その中でも奇跡的にうまくいったことの話を書いていきます。

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高校生を見誤った初日

僕の生徒への第一印象はとても、良いとは言えないものでした。むしろ、酷いもの。

 

僕の第一印象は、あろうことか

うんこマンになってしまった。

 

それも、「うんこドリル」のような、親しみがあって、みんなの人気者のうんこじゃなくて、完全に"変な人"の、うんこ。

 

事の発端は、実習初日。

生徒との距離を縮めようと、簡単な挨拶を任された僕は、「授業中にうんこを漏らしそうになったエピソード」を話して盛大にスベってしまった。

 

敗因は、自分の力量と、高校生を掴み切れていなかったこと。

普段の放課後等デイサービスの仕事では、小中学生と関わることが多くて、完全に高校生を見誤っていた。 

 

クラスの風土もあったかもしれない。オープンというよりは、クローズドな感じ。

とにかく彼らは、そんな話を求めていなくて、ウケるどころか完全にシラケてしまった。

 

 完全に、出端をくじかれた...

 

初日から心が折れそうになるも、もう一度自分の気持ちを確かめる。

 

教育実習だろうと生徒と関わる限り、生徒の心に何かを残したい!

 

この気持ちだけが、なんとか自分を食い止めた。

僕自身もそうだったけど、自分のことを大切に出来ず、苦しんでいる生徒はどこにでも一定数はいて、この学級もそれは例外じゃないと思ったから。

 

 

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パレートの2:8の法則じゃないけど、どこのコミュニティにも能力の優劣は存在する。そして、そんな「優劣」の存在は、比較でものを見てしまう人間にとって、劣等感や優劣感を生む。

そして、もしそのコミュニティ(学級)に、個々を受け入れる受け皿が無ければ、その劣等感はコンプレックスに変化していく。

 

だから、

・相手の良さを見つける学級

・互いに協力しあって、自分の力を学級全体のために役立てる学級

といった学級風土を作っていくことが、コミュニティ全体の活気を高める上では大切になってくる。

 

 

話が少しそれたけど、仮に第一印象がうんこマンになろうと、やることは変わらないと思った。

信頼関係を構築して、生徒の自己肯定力と自己実現力の向上に寄与すること。

今思えば、逆に第一印象が悪くなってしまったからこそ、本来の目的を常に意識することが出来たのかもしれない。

 

生徒にどう思われようと関係ない、

真正面にいる生徒と向き合って、自分の伝えられることを伝えていく。と心に決めた。

 

生徒から見えてきたもの

とはいっても、このクラスとは朝と帰りのホームルームと、掃除の時間でしか関りが無い。

このクラスの授業は、受け持つことが出来なかった。

 

けど、毎日かならず、生徒の前で話す機会があったのはありがたかった。

毎日顔と顔を合わせれば、何かしら見えてくるものがある。

 

そして、3日程だった頃、1つの疑問が浮上した。

第一印象がうんこマンになった、初日の自己紹介の時、

あれは、シラケていたのではなく、生徒が感情を表現出来なかっただけなのではないか?

というもの。

つまり、他の生徒の目線を気にしてしまい、自分をさらけ出すことを恐れているのではないかということだ。

 

生徒の様子を観察していると、普段親しみを持って話しかけてくれる生徒も、クラスの場になると、壁を作っているように見えた。

他の実習生も、同じようなことを言っていた。

 

そう考えると、自分のやるべきことが、さらに明確になった。

他人の目線を気にせず、自分らしく生きられるように、彼らの自己肯定感を高めるきっかけを少しでも作っていく。

 

本当に僕の言葉は生徒に伝わっているのか

自分のミッションを再認識したからには、そこにフォーカスしていく。

毎朝のホームルームでは、毎朝話す機会が貰えたので、そこでは必ず「勇気付け」を行った。

 

・なぜ勉強をするのか

・この情報革命の時代に生きることとは

自己実現に向けて

・自己受容について

・人の可能性について

 

なるべく色んな角度から、生徒にアプローチした。

ちなみに、ここでの勇気付けは、ただ口で励ましているのではない。

 

普段から子供と接する時もそうだけど、

僕は、子供の無限の可能性を信じている。

「大丈夫」「出来る」といった声掛けの裏側にも、彼らなら出来ると心の底から思っている。

 

そんな想いで生徒の心に語りかけた。

反応が薄い分、伝わっているのか不安だったけど、担任の先生は「大丈夫。ちゃんと伝わっているよ。」と言ってくださった。

 

一人の生徒からもらった手紙

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そして、3週間の教育実習も最終日となった。

「やれることはやったから、悔いはない。」

そう思いながらも、本当に生徒の心に想いが届いているのか分からなく、それだけが心残りだった。

 

けど、だからこそ最後のホームルームでは、ありったけの想いを伝えた。

 

 

皆は色んな悩みや不安を抱えていると思う。

けど、難しく考えないで。

答えはシンプルで、自分らしくいられる道を選べばいいと思う。

 

確かに、今の日本で周りの目を気にせず生きていくことは簡単じゃない。

けど、自分らしくいれた時、人はもっとも輝ける。

 

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そのために、今の自分の気持ちに素直になればいい。

自分の気持ちや感情を大切にして、失敗して恥をかいてもいいから、やりたいことに、どんどん挑戦していったらいい。

 

こうして僕の教育実習は無事に終わった。

 

そして、帰路につこうかと思っていた頃、先生から電話がかかってきた。

「1人の生徒から手紙を預かっているから来てほしい。」とのこと。

 

実際に手紙を受け取ってみると、その手紙は一緒にご飯を食べたり、距離をつめてきてくれた生徒生徒からではなく、一言も言葉を交わすことの出来ない生徒からのものだった。

 

プライバシーなことなので、具体的には触れないが、

過去の経験から自分を閉ざしてしまうようになった経緯、今日の話を聞いて涙してしまったこと、そしてこれから前向きに生きようとする決意が綴られていた。

 

勇気を振り絞って書いてくれた手紙。

自分の想いが生徒の心に届いて、嬉しいという想いもあったけど、一人の生徒が自分自身と向き合って前に力強く進もうとしてる、そんな事実に心が震えざるを得なかった。

 

途中にも書いたけど、僕は全ての人の可能性を信じている。

たとえ、それがどんな状況であろうと。

 

この生徒もこれから真っ直ぐに、人生を歩んでいくと信じているし、このブログを読んでくれている人も、もっと輝けると信じている。

 

最後に、この曲を貼り付けて終わろうと思う。

これは、最終日のホームルームで、生徒へのメッセージとともに流した曲。

名曲中の名曲だけど、意外と歌詞の意味を知らない人は多いのではないかと思う。

日本語訳とともに、聞いてほしい。


The Beatles - Let it be Lyrics

 

和訳

omisoaji.com